ドクター ケイ の AutoCAD 初級講座  Room 801  22

     縮 尺 解 決 ! 「 ビューポート 」 を 使いこなそう   続き

      

   前回 21回目で 「ペーパー空間」 の 「レイアウト1」のA4用紙に

  一つの「ビューポート」を設定して 

  モデル空間で作った正方形を表示することが出来ました。

  これから、正確な縮尺で「ビューポート」内の図を表現します。

図21-19

    



  上の図は 21回目 (図21-19) レイアウト1のを再現します。 

  この状態ではビューポート内の縮尺は適当な大きさです。

  AutoCADでは2つの正方形の正確な縮尺を知る方法はありません。

図22-2

  










1/10



   ビューポート内の縮尺を決めます。

   画面の状態は (図21-19) です。

   「ペーパ空間」 「レイアウト1」 「モデル」 選択しています。

   「ビューポート」が太い線で表示され、「モデル空間」の編集可能な状態です。

   「モデル空間全体」の縮尺を決定するコマンドは

   メニュー から 「表示(V)」 - 「ズーム(Z)」 - 「倍率(S)」 です。 (図22-2)

図22-3
  
図22-4
  





















  コマンドは zoom です。 ”zoom” コマンドはデフォルトで<リアルタイム>

  を選択していますが、「表示(V)」 - 「ズーム(Z)」 - 「倍率(S)」 (図22-2)で一気に

  「倍率(S)」 まで進みます。

  「表示倍率を入力(nX または nXP):   」 と聞いてきます。

  まず、 縮尺1/10 で表示してみます。 

  コマンドの通り ” 1/10XP ” とキーボードから打ち込んで

  ”Enter ” で「ビューポート」内のモデル空間が 

  縮尺1/10 に変わります。

  ここで、 XPが非常に重要な役割を演じています。 

  縮尺値の入力の仕方は 1/10場合 S=1/10 だから ”0.1XP” でもかまいません。

  1/5の場合は ”0.2XP” でもOKです。

  AutoCADは縮尺入力に関しては計算能力を持っています。 残念ながら 

  ”1:10XP” と打ち込むとエラーになります。 入力方法はこれくらいとして。 

  必ず 「XPを付ける事」 を忘れないでください。 

  XPを忘れても、 「何んか 付けな あかんなあ!」 くらいは覚えておいて下さい。

  コマンド注釈に ”nXP” が表示されますので思い出します。

  縮尺に関する考え方は、今までに説明した事がすべて適用されます。 


  尚、 nXの入力は 今、表示している状態から 「n倍 にしなさい。」と言う意味です。

  画面表示の関わりですので、縮尺とは関係ありません。 nXはまず使いませんので

  気にしなくても良いでしょう。 ただ うっかり縮尺値の後に何も付けないで入力した場合

  nX と解釈します。 「XP」 は出来ましたらしっかり覚えておいて下さい。

 


   縮尺1/10で表示された画面を見てください。

  うまく「ビューポート」の中に正方形が表示されている方は非常にラッキーな人です。

  ほとんどに人は何も表示されていないか、 うまくいけば線が1本見えているだけです。

  それで正解ですが?   (図22-5)

図22-5

  

   画面の状態を詳しく調べます。

   「ビューポート」内で表示されている。 「モデル空間」は「縮尺 1/10」 指定で 

   「モデル空間」の表示範囲は

   左下が (1454、573)  右上は (3612、2117) です。 (図22-6)

図22-6
  

  「ペーパー空間」 から 「モデル空間」 に画面を切り替えて調べますと  

  「ペーパー空間」 「レイアウト1」のビューポートの範囲はちょうど赤線で

  囲まれた範囲 左下 (1454、573) 右上 (3612.2117) です。 (図22-7)

  「ペーパー空間」 「レイアウト1」でのA4用紙の範囲はだいたい緑色の枠内相当します。

  一辺3000mm の正方形 の左の縦線が 上の図 (図22-6)の「ビューポート」

  の右側に垂直線として現れています。 「ラッキー」

  
図22-7
   

   「ペーパー空間」 「レイアウト1」から位置関係を見ると (図22-8)に示す

  位置関係になります。 白い枠がA4用紙です。 赤い枠がビューポート枠です。

  縮尺1/10 で 1000mm の正方形では A4用紙に収まりますが

  3000mm の正方形は用紙に収まりきらないことが解ります。

  3000mmの正方形はあきらめて 1000mmの正方形だけでも

  縮尺1/10 表示させるには、
図22-8
 

   下の図 (図22-9) のように1000mmの正方形をビューポートの枠まで

   移動させれば良いわけです。

   移動方法は幾通りかあります。

   絶対確実なのは
  
   「ペーパー空間」 「レイアウト1」 で 「ペーパー」 に表示を切り替えて

  メニュー 「表示(V)」 - 「ズーム(Z)」 - 「縮小(O)」 コマンド 

  または、 縮小アイコン で用紙を小さくします。 

  縮小することで画面の表示領域が広くなります。

  十分小さくしたら 「ビューポート」の線をクリックして下さい。

  「ビューポート編集モード」 になります。 

  四隅に小さな四角形 (AutoCADではクリップと呼びます。) が現れます。

  同時に「ビューポート枠」 が点線に変わります。 

  編集モードに替わったことを表しています。 (図22-11)

図22-9
  
図22-11
  

  ビューポートの四隅のクリップをドラッグして適当に外側へ引き延ばします。

  2つ正方形が見えるまでクリップをドラッグして 左右 上下 に移動させます。 

  十分ビューポートの拡張ができたら ”ESCキー” を 2度たたいて 

  編集モードを終了します。  (図22-12)

図22-12
 

  次に「ビューポート」を「モデル」に切り替えます。 「ペーパー空間」の中に

  A4用紙 (印刷可能な範囲) が島のように浮かんでいます。

  その外側にA4用紙を遙かに上回る範囲で「ビューポート枠」があります。

  今、その「ビューポート」を「モデル」に切り替えたのですから自由に図形を

  移動出来ます。移動方法は「移動 コマンド] と「画面移動 コマンド」があります。 

  「画面移動 コマンド」 を使います

   メニュー 「表示(V)」- 「画面移動(P)」 「リアルタイム(T)」 (図22-13)
  又は、  アイコンで画面全体を移動します。

  「画面移動」では図形の位置は変わりません。 ディスプレイ上の画面全体が

  スクロールして位置が変わるだけです。

図22-13

図22-15

  画面移動コマンドを選ぶと 「クロスカソール」 が 「ハンドカソール」(手のマーク これは

  Windowsの「移動モード」 共通マークです) に変わります。

  1000mmの正方形のど真ん中をドラッグして A4用紙の白い範囲に移動させます。 

  移動しましたでしょうか。  (図22-15)

  これで 立派にA4用紙に 1000mmの 正方形が縮尺1/10で収まりました。 (図22-16)

  「レイアウト1」 を 「モデル」から 「ペーパー」に戻して 

  一度 印刷を実行するか。 印刷プレビューで 結果を確かめて下さい。

  1000mmの正方形の縮尺は1/10 ですから。 A4用紙 印刷結果は100mmの

  正方形が印刷されれば完璧です。

図22-16
  
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