ドクター ケイ の AutoCAD 初級講座  Room 801  15


    縮尺のテクニック ペーパー空間で縮尺をコントロール
   
  14回目で 昔に戻って「縮尺」について考えてみました。 
    
    図面を書き始めた頃に何気なくしていたことを思いだして 結構、面白かったです。
   
      







使















  レイアウト1に A1用紙を設定のままで 今回は S=1/100 の図面を書きます。

   S=1/100は 「縮尺が1/100です。」 と言う意味です。 

   S=1:100とも書きます。、 S=1/100 も S=1:100 も 同じ意味ですが

   どう使い分けするかよく知りません。

  私の場合 そのときの気分で使い分けしています。 

  しかし 同じ図面で 1/100 と1:100 を混合して使うことはしません。 

  かっこわるいです。

  A1用紙 で S=1/100の図面と言えば 

    70m×40m ほどの平面図や 幅員15mくらいの道路横断図 などです 

  A1 用紙は 841mm×594mm ですので、1/100の縮尺のものを書くには

     横幅 841mm×100=841,000mm
     
     縦幅 594mm×100=59,400mm が 

   最大の作図範囲です。 目一杯書いてしまえば 絵になりませんので 

   70m×40m 位がほどほどの表現範囲 と言うことです。

  
    例によって レイアウト1のページ設定画面です。(図15-1) 

    ここで今までと違うのは 

       「印刷縮尺」 - 「尺度」 が 1:100 になっています


     
図15-1


   デフォルトでは 尺度は 1:1 です。 

   尺度の右端の下矢印をクリックすると 一覧から尺度を選択できます。(図15-2)

   縮尺リストから選択できる縮尺は だいたいこのようなものです (図15-3)






図15-2








図15-3

 

 









   縮尺リスト以外の縮尺で書きたい場合は 「カスタム」を選んで 

   自分で数値入力します。

   縮尺 1/200の場合 

   「カスタム」 を選んで 下のカスタムの窓で (図15-4)

    「 1 」 ミリメートル = 「 200 」 作図単位 と打ち込みます 。

    デフォルトでは縮尺 1:1 「1」 ミリメートル = 「1」 作図単位 

    となっています。 (前回参照)


   いきなり 「1」 作図単位 「1」 をカソールで選んで 

   青反転して 「 200 」 と打ち込んでも 結果は同じです

   縮尺 1/1000は 「 1 」 ミリメートル = 「 1000 」 作図単位 (図15-5)
      
       と打ち込みます。 いろいろ試してみてください。







図15-4









図15-5

  

  


  
  (図15-6)を見てください。
  
  カスタム 「 0.01 」 ミリメートル = 「 1 」 作図単位 となっています。

  これも 立派な 縮尺 1/100 です。 

  カスタム 「1」 ミリメートル = 「100」 作図単位 の両辺を 「100」 で割れば

  カスタム 「0.01」 ミリメートル = 「1」 作図単位 となります。 

  当たり前と言えばそれまでですが、 もう一つ面白いことがあります。

  カスタム 「1」 ミリメートル の 「1」 をカソールで青反転して

  「 1/100 」 「Enter 」 としてください。  (図15-7)

  これでも立派に 縮尺 1/100 となります。 

  「カスタム」、「作図単位」  の2個の窓は 計算機能を持っています。 

  驚きです。AutoCADの開発者がどのような意味で

  図15-6のような窓を作ったのか不明です。

  AutoCADにはこのような 一見無駄 か 過剰親切に思えるような

  仕掛けがずいぶんあります。 面白いところです。


  しかし、 ここに非常に重要なことがあります。 

  単位がミリメートルになっていて、 メートル、や キロメートルは選択できないことです。 

  ミリメートルが製図の基本単位であって縮尺を考えるには

  ミリメートルを無視して縮尺を考えることはできないと言うことです。


  縮尺はミリメートルが何よりも最優先することを きっちり理解してください。


   (インチも選択できますが、独りよがりの大国以外の国は

     みんな基本単位をメートルとしています。それでインチは無視します。) 


 



図15-6






図15-7
 
 

  
   



  A1用紙に 縮尺1/100の図面を書く準備は整いました。

  後は 図面を描くだけです。

  この方法は 用紙をあらかじめ決めて、同じ縮尺の物を描くときには大変お手軽です。

  特徴は 

   1 縮尺を一度決めたら 図面は原寸通り作図できる

   2 用紙サイズを最初に決めるので レイアウトページに用紙全体の

     イメージが見えるので 図面の配置をその場で決められる。

   3 イメージ通り 印刷できる。

   4. AutoCAD入門にはわかりやすい JWCからの入門向け。

  短所は

   1. 違う縮尺を一つの用紙に表示するのがややこしい。

   2. 線種、や寸法線の調整に手間がかかる。

   3. AutoCAD本来の使い方ではない。 本当の使い便利良さが引き出せない。

  このようなことを考えてみました。

  とにかく図面を描いてみたい人はちょうど良いと思います。


  また、 用紙をA4に設定して 印刷と縮尺の関係を実験的に確認したり

  エクセルやワードに挿入する図の大きさを実感的に調整したりする場合

  非常に便利です。いろいろ試して見てください。




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