ドクター ケイ の AutoCAD 初級講座  Room 801  13


    縮尺のテクニック 導入 「縮尺の話
   
  解っている様で解らないのが縮尺です。
    
    縮尺を十分理解していれば CADの縮尺設定も簡単なのですが 
   
      益々、CADを近づき難い物にしています。



















  前回 第12回目 で レイアウト1に A1用紙を設定しました。

  この 「レイアウト」と言うのも 下手な日本語訳でと思います。 

  「レイアウト」=「印刷用紙」 がわかりやすい表現です。

  今、A1用紙を選んでいます。 このA1の白い範囲の中に図面を書くわけです。 

  そして プロッターで打ち出します。 これで図面が出来上がります。


  日本において縮尺の原点は mm(ミリメーター) です。 

  実際は1mmが 図面上の何mmを表すかで縮尺を決めます。

  実際は1mmが図面上の1mmであれば
            原寸 すなわち 1/1 又は、1:1 です。

  実際は1mmが図面上の2mmであれば 
            縮尺 1/2 又は、 1:2 です。

  実際は1mmが図面上の10mmであれば 
            縮尺 1/10 又は、 1:10 です。

  実際は 1mmが図面上の50mmであれば 
            縮尺 1/50 又は、 1:50 です。

  実際は1mmが図面上の100mmであれば
            縮尺 1/100 又は、 1:100 です。

  実際は1mmが図面上の1000mmであれば 
            縮尺 1/1000 又は、 1:1000 ですが。

  実際は1mmが図面上の1mであれば 
            縮尺 1/1000 又は、 1:1000 です。 同じ縮尺です

  実際は 1mmが図面上の1kmであれば 
            縮尺 1/1,000,000 (100万分の1)又は、 1:1,000,000 です。

 逆に

  実際は 1mmが図面上の0.5mmであれば 
            縮尺 2/1 (2倍) 又は、 2:1 です。

  実際は2mmが図面上の1mmであれば 
            縮尺 2/1 (2倍) 又は、 2:1 です。 同じ縮尺です。

  実際は1mmが図面上の0.1mmであれば 
            縮尺 10/1 (10倍) 又は、 10:1 です。

  実際は10mmが図面上の1mmであれば
            縮尺 10/1 (10倍) 又は、 10:1 です。同じ縮尺です。

  実際は1mmが図面上の0.001mmであれば 
            縮尺 1000/1 (1000倍) 又は、 1000:1 です。

  実際は1mが図面上の1mmであれば 
            縮尺 1000/1 (1000倍) 又は、 1000:1 です。同じ縮尺です。


     




  くどいようですが 

   縮尺1/2で 10mmの正方形を書くときは
           実際は5mmの正方形が図面上の10mmの正方形です

   縮尺1/10で 100mmの正方形を書くときは 
           実際は10mmの正方形が図面上の100mmの正方形です。

   縮尺1/1000で 10mの正方形を書くときは 
           実際は10mmの正方形が図面上の10mの正方形です


  今、縮尺1/500 で 25.386m の直線を書こうとすると。 

   図面上は 50.772mm の直線を引きます。

   計算式は

         25.386×1000×1/500=50.772 となります。

     25.386×1000 は 25.386m を1000倍して25366mmに換算します。 

    なぜなら 縮尺はすべてミリメーターが基準単位だからです。

    25366mmの500分の1が図面上の長さです。 

         25366×1/500
                 =25366÷500
                       =50.772mmとなります。

   基本的にはすべての図面はこのようにして書きます。

    実際の物体を縮尺を決めて、図面に書くときは 
          
              現物の長さを 縮尺値 で割った長さで描く  (図13-1)


   縮尺のある図面を書くことは、非常に根気の要る作業です。

   少し楽しようとすれば 三角スケールや縮尺スケールを使います。

   いずれにしても、A1用紙など限られた範囲のなかで図面を書こうとすれば

   どれくらいの縮尺で、どのように配置するかで図面の出来栄えに影響します。

   AutoCADでもまったく同じ事です。 ここで AutoCADを使うことは 紙に向かって

   手で描くと事と同じこと、 1回目から言ってきたことを思い出して下さい。


図13-1


  縮尺が解らない図面があります。  図面には 必ず、 寸法が記入されています。

  今、三角形の底辺が5mとなっています。 
 
  図面の縮尺を知ろうとすると。まず、実際に長さを計って見ます。

  20mmでした。  縮尺を求める計算は

    20mm ÷ 5000mm = 0.004 となります。
       
    しかし これでは縮尺表示がわかりにくいので

       20mm ÷ 5000mm
         = 20 / 5000
            = (20÷20) / (5000÷20)
                          = 1/250 縮尺は1/250です
    又は
       20mm : 5000mm
          = (20÷20) : (5000÷20)
                        = 1 : 250  縮尺は1 : 250です。


      縮尺が解らないときは 物体の長さを 図面の実際の長さで割る。

        17mm÷51.0mm
             =1/(51÷17)
                     =1/3 (縮尺)  (図13-2)


図13-2
  



  AutoCADでは この回で説明した縮尺を元に更に もう一つ要素が加わります。

  第1回目でも触れまいしたが基本単位をフィート/インチかメートルかを最初に決めます。

  迷わず、 メートルを選びます。 取りあえず メートルだけで 事を進めます。

  メートルを選んだ時点ではまだ、  (図13-3)

  基本単位を mmにするか cmにするか mにするか 又は、kmにするか 

  決めていません。 何も考えない場合 基本単位はmmです。 

  どうしてもと言う場合は 基本単位が cmやmやkmで無ければなりません。

  測量座標を扱う場合は基本単位はメートルです。

  では、どのようにして 基本単位を決めるのでしょうか? 

   「答えは」
  
   自分勝手に AutoCADの1単位を 1mm と心の中で決め込むか

                   1単位を 1m  と心の中で決め込めば良いのです。

   基本単位を決める、コマンドもオプションもAutoCADにはありません。


  
図13-3


  AutoCADの 1単位とは何か 

  これは実際に1単位 1mmなのか 1インチなのか 1ドットなのか

  まったく解りません。 ただ一つ 1単位を表示してくれるのは
 
  画面左下の数字だけです。.



   今、 これから描こうとする図面を 標準的な 

    基本単位であるmmで書いて行こうとすると
  
     100mm は  100単位です。
     1m    は 1000単位です。

   これから描こうとする図面の

    基本単位を mで書いて行こうとすると

       1m  は 1   単位です
     100mm は 0.1  単位です
       1mm は 0.001単位です。

   このことから言える事は 「1単位は自分で決めた基本単位のこと」 です。

  1単位=1mmのとき
     100mm  は  100単位 =  100mm
       1m   は 1000単位 = 1000mm

  1単位=1mのとき
      100mm は  0.1単位 = 0.1m
       1mm は 0.001単位 = 0.001mです。 

   当たり前のようですが 非常に大事なことです。

  しかし、 縮尺は 1単位=1mm 1単位=1m など勝手なことは許されません。

  日本の製図では 1/1 は ミリメートルです。

  この1/1は ミリメートルを厳格に要求して来るのが 印刷のときです。

  プリンターやプロッターが正確な縮尺で正確な長さを打ち出して、 

  初めて図面が出来上がります。

  コンピューターのディスプレー上で編集している間は

  それほど縮尺は問題にはならないはずです。





  縮尺の説明が長くなりましたが 大事なことですので しっかり理解して下さい。

  まだまだややこしいです。

  次回から 実際の例を元に更に詳しく説明して行きます。

   back to  room 801 top     goto e-school top